最近”HSP”、”繊細さん”という言葉を目にするようになりました。
“HSP”とはHighly Sensitive Personの頭文字をとった言葉です。
感受性が強く繊細な気質をもって生まれた人で「繊細さん」という本も話題になりましたね。
![](https://okadamari.com/blog/wp-content/uploads/2022/07/繊細さんの本.jpg)
このHSPが学校渋りや不登校の原因になることもあるようです。
先の学校に行きたくても行けないお子さんはHSCとのことでした。
お子さんはHighly Sensitive Childの頭文字をとって”HSC”と言います。
以前にもHSCで学校になかなか通えないお子さんの親御さんから相談を受けました。
感覚や人の気持ちに敏感で傷つきやすい子どものことで5人に一人とも言われています。
相談くださったお子さんは光や音に特に敏感で、
教室でみんながワイワイやっている中で過ごすことが
とてもしんどいそうです。
けっして一人が良いということではなく、
「友達がほしい、同年代の子とお話したり遊びたい!」
という気持ちはあるのですが、集団行動や学校生活になじめず、
登校しても教室で過ごすことができない、ということでした。
学校ではそのお子さんがどうしたら安心して学校で過ごせるか、
一人で落ち着いて過ごせるスペースを作ってくれたのですが、
廊下だったため冬は寒く、そこが安心して過ごせる場所ではなかったとのこと。
渋谷区の小学校は児童数が増えている地域があり、
当該の小学校は何よりも教室の確保が課題で、
なかなかHSCの児童のための教室の確保が厳しいの現状です。
学校に通いたくても通えないお子さんの親御さんから
こうしたご相談を受け、HSCのお子さんも安心して学校に通える環境づくり、
スペースの確保の必要性を本会議で提案してきました。
5月に発表された「渋谷区学校建て替え計画」が発表されました。
その計画の中に新しい校舎には
「教室近くにカームダウン・クールダウンのための静養室を設ける」
という新しい取組みが盛り込まれました。
![](https://okadamari.com/blog/wp-content/uploads/2022/07/建て替え計画.png)
渋谷区学校建替え計画、建替えロードマップはこちらから確認できます。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/kyouiku_iinkai/atarashii_gakko_dukuri.html
これは大きな一歩になりますが、現在の学校においても
HSCの子どもたちが安心して学校に通えるよう理解と対応の働きかけをしていきます。
![](https://okadamari.com/blog/wp-content/uploads/2022/07/生きづらさ-1-rotated.jpg)
この木のようにどんな子どもたちも伸び伸びと育つ、
そんな教育現場になりますように。
みんなが幸せになりますように…。