Â炳玩炵𔭊łaJ

図書館に「りんごの棚」を増やしたい!

2022年7月20日

私が大好きな公共施設の一つが図書館。
どんな人も気軽に入館して本が読める場所。

一方で「区役所」は何か申請するときや手続きをするとき、
つまり「何かお願い」で行くのがほとんどだと思います。
提出書類に不備がないか、スムーズに手続きができるかしら、
とちょっと緊張しますよね。

一方で図書館は
「どんな本が見つかるかしら?」
「今日はあの雑誌を読もうかな」
とワクワクするところではないでしょうか?

その図書館が障がいのあるなしに関わらず、みんなが
ワクワクするような、そんな取組み「りんごの棚」についてです。


2019年6月には「読書バリアフリー法」が成立しました。
正式名称:「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」
障がいの有無にかかわらず、すべての人が読書による
文字・活字文化の恩恵に受けられるようにするための法律です。

つまりだれもが利用しやすい形式で本の内容にアクセスできることを目指しています。

だれもがアクセスしやすい本をまとめて展示し、
気軽に手に取ってみることができる
「りんごプロジェクト」
という取り組みがあります。

「りんごプロジェクト」は子どもはみな本を必要としており、
読書の喜びを体験する権利がある、という考えのもと、
スウェーデンの公共図書館で始まりました。
りんごマークの「りんごの棚」に自分に合ったかたちで読書が楽しめるように、
様々な本が用意されています。

どんな本が展示されているか説明もあります@渋谷区中央図書館

・大活字本:目の見えにくい方にも読みやすいように
大きくてはっきりした文字で書かれている本

・点字絵本:印刷された文字の上に展示がついています。
目の見えない人も読むことができる絵本。

・LLブック:やさしい言葉でわかりやすく書かれた本。
ピクトグラム(絵文字)や写真、図を使って理解を助けています

・布の絵本:布で作られた絵本で、触って絵の形が分かるようになっています。
ボタンを留めたり、紐を通す仕掛けがあり、楽しみながら読むことができます

・リーディングトラッカー:読みたい行に集中できるように両隣の行を隠せる道具です。
貸し出してしています。

・DAISY:「Digital Accessible Information System」(アクセシブルな情報システム)の略称。

デジタル録音図書の国際標準規格。
目次から読みたい見出しやページに移動することができます。

音声DAISY:図書や雑誌の内容を録音して音声にしたもの。

マルチメディアDAISY:文字や画像をハイライトしながら、
その部分の音声と一緒に読むことができます。
パソコンやタブレットなどをつかって再生。
文字の大きさや背景の色も変えることができます。

2021年6月の第2回定例会で渋谷区の図書館に「りんごの棚」の設置の提案をしたところ、
同年7月に早速渋谷区中央図書館に設置されました。

渋谷区立中央図書館のカウンター前に「りんごの棚」は設置されています。

中央図書館はこちらからご確認ください。
https://www.lib.city.shibuya.tokyo.jp/?page_id=148

私もりんごの棚の本を見てみると様々な読みやすくなる工夫がされていて、
本の世界が一層広がります。
子どもも大人もみんながりんごの棚の本を手に取っていただくと、
その障がいの特性を理解できるようになると思います。
だれもが図書館で読書を楽しめる。
この「りんごの棚」が区内全館に設置されるよう働きかけてまいります。

*「りんごの棚」の写真は許可をとって撮らせていただいています。

みんなが幸せになりますように…。