11月6日、渋谷区松濤にある鍋島松濤公園で「かいぼり」が実施されました。
「かいぼり」は「掻(か)い掘り」と書くそうです。
元は農業用水のため池の水を農閑期の冬場に抜き、堆積(たいせき)した
ヘドロや土砂を取り除くことが目的だったそうです。
ここ数年では水質改善や外来生物の駆除を目的としたかいぼりが各地で行われいます。
ニュースでも井の頭公園の池での「かいぼり」は記憶に新しいかと思います。
その「かいぼり」が松濤公園の松濤池で実施されました。
松濤公園の入口、遊具の奥には池があります。
昔の松濤池にはメダカや石亀など多くの在来種が生息していたそうです。
(そういえば、私が子ども頃、石亀やメダカを見ることありました。)
最近では外来種がたくさん生息し、池の生態系が大きく変わってしまい
水草はそれら外来種に食べられ、水質も大きく変わってしまったそうです。
今回「かいぼり隊」を発足し、地域の方々や神南小学校の児童、松濤中学校の
生徒たち
約200名が水の抜けた池に入り、魚やカメを捕りながらこうした生態系について
学びました。
とにかく鯉とカメがたくさんいました。
カメの中にはすっぽんも数匹いました。
中には大きなワニガメも!
そしてうなぎまで!!
水が無くなった松濤公園は場所によっては泥がたくさんたまっていました。
今後、底泥の搬出、池の天日干し、水草の植え付けを2月まで行い、
3月に湧き水により池に貯水をして在来種を池に戻す計画です。
松濤池の天日干しも楽しみです。
皆さまもお水のない松濤池を見てみてはいかがですか?
すぐ近くには松濤美術館もありますよ。