子育てトークを終えて – 来年度の保育園入園申請をするみなさんへ

11月7日、9日と代官山と恵比寿で「ハッピー渋谷区子育てトーク」を開催しました。
今回は平成27年度の保育園入園申請にあたり、みなさんに保育施設の最新情報や
これまで渋谷区における保活についてのお話をさせていただきました。

すでに待機児童になってるという方、
近隣区から渋谷区に引っ越し予定で参加された方、
すでに上のお兄ちゃん、お姉ちゃんが認可保育園に通園していて
第二子の保育園入園についての情報をということで参加された方、
第一子で0歳児、1歳児、そして育休を利用されて2歳児で申請、
と、みなさん様々な立場で「保育園入園を」という思いは切実です。

写真は「平成27年度 保育園入園のご案内」と私が作成した
「岡田マリ的渋谷区子育てガイド 保育園・幼稚園編です。
みなさんにはとにかくこの「平成27年度 保育園入園のご案内」を
よく読むようにお伝えしました。
今年の「入園のご案内」は丁寧にわかりやすく説明されています。
私がこれまで子育てトークでみなさんに説明していたことなども
よく書かれていますよ。

入園のご案内

渋谷区のHPからダウンロードも可能です。
基本のご案内書類一式はお近くの保育園や保健所でも配布しています。
まずはこの一式を入試して、さらに必要な書類はダウンロードがよいかと思います。

子育てトーク当日、体調不良やお子さんの発熱などでお休みされた方もいらしたので
お話したポイントを参考までにご紹介します。

まず、「ご案内」にも記載されていますが、渋谷区の保育園入園は
全て指数の高い人から決まります。

「議員さんに頼んだら入れるんですか?」
「抽選ですか?」
等の質問をいただくことがありますが、そんなことはありません!

すべて指数の高い人順となります。

指数順ですが申請書には
「通える範囲でできるだけたくさん、入りたい順番に記入しましょう」

「支給認定申請兼保育所・幼保一元化施設利用申込書(←長い!)」には
利用を希望する保育所等の名称は第4希望までしか紙面の都合上書けませんが、
第5希望以降を別紙に記入して提出しましょう。
最大20園まで記入することができます。
もちろん、毎日通園できる範囲で記載しましょうね。

希望園を一園しか記入しなかったという方がいたとしたら
「そこしか書いてないから確率は高いかも」ではなく、
指数が足りなければ厳しいということです。

みなさんが行きたいな、と思われる園はやっぱり他の多くの方も申込をする
可能性が高いかもしれません。
たとえば設備が新しくてピカピカの保育園などです。
そこでも指数の高い人が優位になります。

施設がピカピカの園、昭和な香りの漂うレトロな園、園庭が広い園、
園庭が狭い園etc.色々あって、わが子のために一番の園に入園させたい、と
思うのが親心だと思います。

でも一番の基準って色々あります。
お子さんはどの園でも通っている園でピカピカ輝いて過ごしています。
私はどの園でもたくさんの良いポイントがあるなっていつも思います。

つい一か月前も区立保育園、私立保育園、認定こども園、保育室、認証保育所など
多くの保育施設の運動会に行ってきました。
どこも先生方が趣向を凝らした内容で、どの子どもたちも親御さんもとても
楽しそうでした。

園庭のない保育施設の子どもたちはみんでお散歩をしながら公園に
行って遊んでいるのをよく見かけます。
時にはちょっぴりたくさん歩いて移動することもありますが、子どもたちは
こうしたお散歩をすることによって体力がついてくるそうです。

すでに申請をしてしまった、という方でこれを読んで希望保育所をもっと記入すればよかった、と思ってる方、申込期間内であれば変更届に記入をして
窓口に提出すると追加や変更が可能になりますよ。

次に指数についてです。

ここ数年、フルタイムで働く人たちが多くなり、入園の指数も高くなってきて
いるようで、44ポイントという話を聞くことが多くなってきました。

「44ポイントってどこを見ればよいですか?」
という方、「保育園入園のご案内」のP.10,11を見てくださいね。

まず、週5日以上就労し、一日8時間以上の就労を実態(おおむね付き20日以上)という「フルタイム」でお仕事をしている人。
こちらの基本指数が20。ご夫婦でここに当てはまる方は
20X2の40ポイント。
(もちろん就労証明など必要書類もきっちり提出してくださいね)

あとの4ポイントはp.11を見てくださいね。

まずは加算となる要件の13番、
「利用希望日において、就労実績が6カ月以上ある場合」(←昨年までは1年以上でした)は +1。
こちらもご夫婦で対象の場合は +1のご夫婦分 x2で2ポイントプラスになります。

そして14の「保護者のいずれかが、育児休業給付金を受けている場合」。
こちらで+2。(育児休業給付金の受給期間が終了している場合でも、
同じ勤務先での育児休業中の場合も加算対象)。

これら二つを足して4ポイントで合計44ポイント。

また、すでに子どもを保育室や認証保育所、認可外保育施設等に預けて
復帰しています、という方。
同じくp.11の8「利用申込中の児童を有償で預けている」の
+2が加算されます。
この際、渋谷区の保育園で実施している一時保育に預けているのは該当しません。
受託時間が就労時間をカバーしていないと加算対象にはなりません。

同じポイントの人がたくさんいる場合、
こうした同一指数となった場合の優先順位となるポイントがあります。
P.11の右下。
「同一指数となった場合の優先順位」
が考慮されます。

これらを証明する書類、必要書類はきっちり出しましょうね。

もちろん、申込をされるみなさん全員が44ポイント以上ではないと思います。
「そんなにポイントが無いからムリ!」
ってあきらめないでくださいね。

パートタイムの方、フリーランスの立場の人、お仕事をこれから探される方、いろんな立場の方がいらっしゃるかと思いますが、保育が必要な方は
まずは申込をしてみましょう。

認可園だけが保育施設ではありません!
チャンスがあるかもしれません。

渋谷区の待機児童対策で力を入れている施策のひとつに「区立保育室」が
あります。
万が一認可保育園に入れなくて待機児童になった場合は、「区立保育室」
のご案内、申込用紙が一緒に送られて来るので、これらの申込みもぜひ
やってみてください。
この「区立保育室」と後に出てくる「認可外保育施設特別枠」は
認可園を申請をして待機になった人対象となります。

その他、東京都認証保育所はこちらで一覧を見ることができます。

東京都認証保育所、区立保育室民間保育室については
保育料は渋谷区認可保育園に行ったと想定して同等の保育料になるよう
軽減制度があります。

また、渋谷区では東京都認証保育所の保育料の減額制度は渋谷区内の
認証保育所だけでなく、区外の認証保育所に通われている渋谷区在住の方にも
軽減制度を利用できます。
なので近隣区や職場の近くの認証保育所にも直接空き状況や予約など
問い合わしてみても良いかもしれません。

子育てトーク参加者で実際に認可保育園、認証保育所、保育室、認定こども園に
通われている親御さんからお話を伺うと、認証保育所や保育室等の小規模保育施設は
大きな園には無い小規模だからこその良い点がたくさんあるということがわかりました。

この夏、子育てトークの開催にあたり、保育施設について感想の
アンケート結果を見る機会がありました。

「認可保育園以外は認可園に入れなくて子、浪人している子が行くような
保育施設かとイメージしていたけれど、全然そんなことはなく、
行かせてよかったです」
という結果がありました。
区立保育室に通われている親御さんからも
「とてもよいので来年も保育室にぜひ通いたいのですが…」
というお声を聞いたことがあります。

認可園に最初から入園できる人もいれば、最初は保育室や認証保育園、そして
翌年や空が出て、認可園に転園したというお子さんはとても多いですし、
実際に小規模保育施設からのスタートでよかった、ということもあるようです。

保育室は待機児童対策の保育施設のため、年度末で退園となります。
でもこれらの園に入園することによって、上で説明した 
「保育園の入園のご案内」のp.11の8「利用申込中の児童を有償で預けている」の
+2が加算され、更に「同一指数となった場合の優先順位」としても考慮され、次年度の認可園入園につながることになります。

さらに渋谷区では区内2カ所の認可外保育施設に待機児童となった
お子さんの特別枠を設けています。
この認可外保育施設特別枠と区立保育室は残念ながら認可保育園の待機児童と
なったときの封書に案内が入っていますので、そこからあと少しがんばってみてくださいね。

そして来年度から「子ども・子育て支援新制度」がスタートします。
こちらもみなさんが気になるところかと思いますが、内容については
「保育園入園のご案内」一式にはいっている説明書にとてもわかりやすく
書かれていますので参考にされてくださいね。

渋谷区の平成27年4月保育園利用申込み期間第一次募集は12月1日まで。
二次募集は一次募集の利用調整の結果、欠員が出た園のみ行うとのことですので、
一次募集期間中に申込をすることをおススメします。
尚、申込窓口は渋谷区役所3階の保育課入園相談窓口です。
今日も窓口には多くの方が来られていましたので、時間に余裕をもって
お越しくださいね。

少しでも疑問に思うことは窓口で担当者に良く聞いて、納得されて申請を
されてください。

「岡田マリ的渋谷区子育てガイド 保育園・幼稚園編」も参考までに
ぜひ読んでみてくださいね。

また、「子ども・子育て支援新制度」の地域型保育の中の
家庭的保育、事業所内保育、小規模保育、居宅訪問型保育で
認可を受けるところがでてくるかもしれません。

もちろん渋谷区も来年度、再来年度と待機児童対策に力をいれていきます。
常にHPなどチェックしてみてくださいね。

渋谷区は待機児童を少しでもなくすために全力で取組んでいます。
「保育園入園のご案内」に記載されている内容もかなりクリアになりましたし、
とにかく待機児童を減らすために認証保育所の減額制度、保育室をはじめ、
認可園の設置とスピーディに対応をしていると思います。

しかしながら、子育てトークでもみなさんからご意見、ご要望をいただいたように、
指数について、第一子の保育園入園について、兄弟の入園について等
まだまだ課題はあります。
みなさんの声を元に更に改善できるよう私も努めて参ります。

一人でも多くのお子さんが保育施設に入れますように。
そしてママもパパも安心してお仕事が続けられますように。