議員の海外視察について思うこと

トルコ・フィンランド都市・文化交流の報告会を区内4ヶ所で行いました。
今回行ったメンバーみんながそれぞれの思いを述べ、改めて勉強になりました。
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

さて、行く前から考えていたのですが、「議員の海外視察」とは
一体議員一人ひとりが何をすべきだろう?とひっかかっていました。
新聞でもよく記事になっていますように、非常にわかりにくいし
みなさんが理解できないのもよくわかります。

今回9月にトルコ・フィンランドの海外都市・文化交流に参加し、
ヴァイオリンを弾かせていただき、帰ってきてからは第3回定例会で
海外都市・文化交流でのことを提案しました。
トルコとの次のステップは区民のみなさんとの交流へとつながっていく
ことにもなりつつあります。
それでもどこか納得できなかったのですが、報告会を重ねるうちに
見えてきたことがありました。

今回は「海外都市・文化交流」で行きました。
みなさんにとっては「海外視察」も「海外都市・文化交流」も
一緒だと思います。
なのでここでは敢えて「海外視察」と書きますね。

普通、民間の企業や団体が海外出張に行ったら、契約を取ったり、
話を決めてきたりなど、必ず何か結果を持ち帰ってきます。
何か結果を持ち帰ってくるからこそ海外まで行く価値があります。

じゃあ議員はどうやって結果を見せるの?

今回は「海外都市・文化交流」が目的でした。
これまで培ってきたトルコとの交流、そして今回新たにフィンランドとの交流を
経て学んだことを渋谷区に反映させていくことです。

私が思うに、
議員の海外視察は海外で得たこと、見てきたこと、感じたこと、
学んだこと、気づいたことを今後の渋谷区政やまちづくりに反映させるために
行くのだと思います。

ただすぐに目に見えての反映できるというのではなく、それは日々の活動
や生活のなかで結果を出していくことではないでしょうか。

戻ってきてから日々を過ごしていると、今回訪れたトルコ、フィンランドには
渋谷区のまちづくり、子育て、教育、福祉などの点で生かせるヒントが
散りばめられていたことに気づきました。
もちろん丸ごとそっくり真似するのではなく、トルコやフィンランドの
スパイスを効かせて渋谷区風に上手にアレンジをして生かせたら
もっとよくなりそうなことがたくさんあります。

だから報告会後も私たちの「海外視察」はまだ終わっておらず、
私たちはこれからも今回の海外視察で得てきたことをフィードバックする姿勢を
いつも持ち続けていくことが必要だと思います。

そんなことが見えてくると、「あれも、これもやってみたい!
取り入れてみたい!!」
と新たにムクムクとアイディアが浮かんできます。

「議員の海外視察」、本当に見えにくいとは思いますが、ご理解いただけたらうれしいです。