渋谷区立中央図書館に「りんごの棚」が設置されました!

いつも有難うございます。岡田マリです。

渋谷区の中央図書館に第2回定例会で提案した
「りんごの棚」がこの度設置されました。

「りんごの棚」はアクセシビリティ図書を展示している棚で、「すべての子どもたちが読書の喜びを体験する権利がある」というスローガンでスウェーデンで始まった取り組みです。
障がいのある人もない人も「りんごの棚」から気軽に「アクセシビリティ図書」に触れていただき、そして図書館からダイバーシティが広がっていけばという願いを込めて、設置の提案をしました。

詳細、質問内容、答弁については以前ブログで詳しくご紹介しましたのでこちらも読んでいただけるとうれしいです。
https://okadamari.com/blog/2021/07/12/%E8%B3%AA%E5%95%8F%E5%A0%B1%E5%91%8A4-%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%82%92%E3%82%88%E3%82%8A%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%EF%BC%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF/

さて、中央図書館は渋谷区神宮前1丁目にあります。
明治通り、竹下通りに近く、周辺はとても多様性の富んだ立地です。

その中央図書館の1Fの貸し出しカウンターの前に設置されました。
(写真は許可を取って撮っています)

棚には「アクセシビリティ図書」が展示されています。
「アクセシビリティ図書」とは障がいの特性に応じた本を言います。
文字の大きな本、点字もついている絵本、触ることによって理解できる布の絵本。
また「LLブック」は理解しやすい簡潔な文で書かれていて、フリガナがふってあったり、登場人物のだれのセリフなのかマークされているなど、理解しやすい本です。

障がいのあるお子さんがLLブックをきっかけに自分で本を読めるようになり、図書館が大好きになったそうです。

また、学校の国語の授業で本を読むことが苦手だった子は
アクセシビリティ図書に出会って、読書の楽しさに気づきました。
実はそのお子さんはアクセシビリティ図書に出会ったことで、障がいがあったことがわかったそうで、早期発見につながり、その後は読みやすい本を選ぶ、理解しやすい内容で示すなど対策がとれて授業も楽しくなったそうです。

中央図書館の「りんごの棚」には手作りの
「リーディングトラッカー」
がありました。
「よんでいるところにあわせるとよみやすくなる。」
と説明がありました。

早速「リーディングトラッカー」を手に本を読んでみました。
この日、図書館で「世界の作曲家」という本を見つけました。
最近ヴァイオリンでバッハの曲を弾いているので、バッハについて調べたくて手に取りました。

この本は絵や写真も載っていて読みやすいのですが、字がちょっと小さかったので、上の写真のように、リーディングトラッカーで自分が読んでいるところに合わせて文字を追っていくと、目が疲れずに、集中できて読みやすかったです。
リーディング・トラッカー、素晴らしい!

図書館はだれもが気軽に行ける公共施設です。
本を読むのが苦手なお子さんも、アクセシビリティ図書によって本が大好きになるかもしれません。

「りんごの棚」は絵本が中心ですが、障がいの有無にかかわらず大人もぜひ手に取っていただきたいです。
障がいのある人がどのような本だったら読みやすいのか、本を通して障がいへの理解が深まります。

今後さらに「アクセシビリティ図書」が増えるよう、また他の図書館にもこの棚が設置されるよう引き続き提案していきます。

「りんごの棚」の設置が今後は渋谷区の他の図書館でも進むように、また展示の中身も障がい者向けの本、LGBT関連の本、外国語の本などよりダーバーシティな「りんごの棚」になるよう働きかけて参ります。

渋谷区立中央図書館はこちらです。
https://www.lib.city.shibuya.tokyo.jp/?page_id=151

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。