渋谷区から2つの意見書が政府に提出されます

今日から新年度。
満開の桜がきれいですね。
さくら

さて、渋谷区議会第一回定例会が閉会しました。
平成28年度の予算案が可決され、新しい取組みがスタートします。
本日4月1日からは「渋谷のラジオ」が、そして毎月1日、15日に
発行の「しぶや区ニュース」は4月15日号から現在の8ページから12ページと
内容がさらに充実し、区内全世帯に戸別配布などの取り組みの他、
大きな課題となっている待機児童対策や高齢者住宅整備など
引き続き子育て支援や福祉等に力をいれていく内容となっています。

そうした中で最終日の本会議で、全会派一致で二つの意見書を
国に提出するということとなりました。

「意見書」とは議会の議決に基づき、議会としての意見や希望を
意見書としてまとめた文書で内閣総理大臣、国会、関係機関に提出ができます。

今回提出される意見書は下記の二つです。

・「子どもを性の対象にすることを容認しない法改正を求める意見書」

これは「着エロ」や「ジュニアアイドルもの」と称され18歳未満の
子どもの撮影や販売や「JKビジネス」と称する業務では高校生に
性的な業務に従事させるなど、子どもたちが性的犯罪被害に遭わないよう
児童福祉法第34号の改正を要請した意見書です。

・「アダルトビデオ出演等の強要の防止及び被害者の救済に関する法整備を求める意見書」

おそらくこうした法整備の意見書は全国初ではないかと思います。

渋谷区内で意に反したアダルトビデオの出演の被害をうける
ケースが急増しており、法整備を求める意見書がまとまりました。

タレントやモデルに憧れている子が、渋谷や原宿で
スカウトをされ、学生証など身分証明書をコピーされるなど、
意に反してアダルトビデオに出演させられるという性的搾取が実際に
行われています。

渋谷区内にはこうしたアダルトビデオ・プロダクションが40社以上
存在し、被害者支援団体の相談件数の多くが渋谷区内でスカウト、
撮影、制作が行われた実態があり、相談が急増しています。

渋谷区としてもスカウトを含めた「客引き行為等の帽子に関する条例」の
対策を強化したり、こうしたスカウトの注意喚起などを行っていますが
さらに国への法整備が求められます。

こうした被害は渋谷や原宿に限ったことではありません。
他の市区町村でも起こっていることであり、全国の自治体で
取り上げていただきたい意見書です。

その日のうちに「NHK 首都圏ニュース」でも取り上げられました。

今後、国が法整備に取組む一歩となりますように…。