コミュニティセンターAKTAに行ってきました

今年話題になっているパートナシップのための制度について、世田谷区でも
「パートナーシップ宣誓書」という動きが出てきましたね。

渋谷区も今年4月に無事に条例が制定され、証明書の発行・運用に向けて
現在動いています。

世田谷区の方式は渋谷区とは異なる方式ですが、同じ理想を実現するための
制度が他からも出てくると励みになっていいですね。
いつの日か、国の制度として制定されれば、渋谷区などのこういう
独自の制度は不要になると思いますが、それまでは試行錯誤、より良い制度・
運用になるよう、引き続きがんばっていきますよ。

そんな中、先日、新宿2丁目にあるHIV/エイズをはじめとしたセクシャルヘルスの
情報センターAKTAに伺い、センター長の荒木さんにお話を伺ってきました。
同じ総務委員会で、パートナーシップ証明書を含む条例について尽力されている
栗谷順彦区議が調整して下さり、区議数名で行ってきました。

Acta

電通による最近の調査では、全人口のうちLGBT層に該当する人は7.6%という
結果でした。
AKTAは厚生労働省委託事業で男性同性愛者等を対象に、HIV感染予防の啓発普及
とHIV抗体検査の啓発普及の促進を目的として2003年から活動をしている団体です。

新宿2丁目のメインストリート仲通りを入った路地にある雑居ビルの3F。
室内は日差しがたっぷり、カラフルな家具が設置されたコージーな空間が広がっていました。

室内の様子はこちらのAKTAのホームページをご覧ください。

新宿二丁目の公民館的役割でもあるAKTAはHIV/AIDSについて知ってもらうために
検査に関する情報、相談窓口の紹介や、家族や陽性者の支えになるような
陽性者自身の手記などの閲覧ができます。

社会的にこの病気の置かれている位置づけを考えると、こうした場所は
当事者だけでなく、ご家族にとっても貴重な場所ですよね。

その他”Deliverty Boy’s”という名称で、毎週金曜日にコンドームや印刷物を
新宿二丁目のバーやクラブに配布するボランティア活動もされているそうです。

印刷物もたくさんあります。

Acta資料
”Living with HIV”ではHIV陽性者、パートナー、ご家族、友人、同僚からの
体験談が綴られていて、その手記を拝読しましたが、いろいろ考えさせられ勉強になりました。

荒木さんからもお話を伺い、感じたことがたくさんありましたが、
特に考えさせれたことは性教育の重要さです。

多様な社会になりつつある現在、性教育の中で「コンドーム」についての
正しい情報を伝えるということもこれからは取り組まなければいけないんじゃないかなって思います。

私が性教育を受けた時は「避妊」についての話が中心になってしまっていたけれど、
LGBTに関することも含め、避妊の役割だけではないコンドームの持つ重要な
役割など、性教育で多角的に正しく伝えていくことが重要だと感じました。

正しい知識を得ることによってHIVの感染は防ぐことができます。
これからは性教育についても色々と検討すべき点があるかと思いました。

引き続き、私自身が勉強していくことを決意するとともに、地道な活動を
続けておられるAKTAさんに深い敬意を捧げたいと思います。