テーマは”ステップファミリー”、子育てトーク終了しました

区内では地域の夏祭りや盆踊りが続いておりますがいかがお過ごしですか?

今日は第34回子育てトークのご報告です。
この会はランチ交流も兼ねての子育てトークを企画しました。
今回はシングルマザーコメンテーター・家族問題カウンセラーとして活躍の
新川てるえさんをお招きして、ひとり親とステップファミリーの
みなさんとの子育てトーク兼ランチ交流会でした。

事前に予約をいただいていたのですが、お子さんの急な発熱や体調不良等で
キャンセルが相次ぎ、少人数でじっくりお話の子育てトーク、ランチ交流会となり、
色々な課題が見えてきた充実の子育てトークとなりました。

この日は主に”ステップファミリー”をテーマにみなさんと意見交換しました。

”ステップファミリー”とは離別や死別後に子連れで再婚し、形成された家族のこと。

因みに厚労省の人口動態統計年報の平成22年の結婚総数のうち再婚の割合は25.6%、
つまり4組に一組が再婚家庭ということになります。

「結婚して夫と夫の連れ子と3人で住んでいます」
「離婚した夫との間の子と、新しい主人の子どもと4人家族です」
というご家族、みなさんの周りにもいませんか?

ステップファミリーは親も子も実はそれぞれに悩みがあるそうです。

例えば

予防接種に行って、母子手帳を開くとこれまで受けた記録が無く、
「お母さん、今までなんで接種させてなかったんですか?」
とお医者さん聞かれる時に
「私、継母なんです。前の母親が…」
というやりとりの気まずさ…。

学校や幼稚園等で
「お子さんはパパ似?ママとあまり似てないわね」
と言われて連れ子だと伝えると相手に申し訳なさそうに謝られたり…。

自分の子どもは文句なくかわいいけれど、実際連れ子を全く同じように
かわいいと感じられない。
私は母親として失格?
でもそんなことを夫に相談したら嫌われるんじゃないかしら…。
という悩みもつきません。

そこで保育園や幼稚園で子どもとの関係を相談すると
「お母さん、とにかく○○ちゃんを抱きしめてあげてください、やさしくしてあげてください」
というアドバイスが返ってくる。
実際自分が愛している夫と別の女性の間にできた子どもを100パーセント愛することは難しいこともあるそうです。
お子さんが小学校、中学校と年齢があがるにつれ、こうした悩みは大きくなるそうです。
自分の子どもでも思春期は難しいですよね…。

他にもそれまでシングルでバリバリ仕事をしていたのに、いきなり妻と母となり、
洗濯や食事、朝のお弁当など家事に追われて、ストレスがたまり、相談しても
「最初からわかって結婚したんだから…」で済まされて行き場がない人もいます。

なるほどなぁ…。
あまり深く考えずに上記のように対応している人たちのこともわかる気がするけれど、まず、こうしたステップファミリー特有の悩みはどこで相談できるのか、
幼稚園や保育施設、小中学校など教育現場での対応についても今後調べていきたいところです。

今や家族も多様化している時代、ひとり親については支援や相談も充実してきました。
これからはステップファミリーの対応についても課題として取組んでいく必要があると感じさせられた貴重な子育てトークとなりました。

最後に皆さんが仰っていたのは「ステップファミリーは不幸なファミリーでは無い!」ということ。
ステップファミリーだからと言って気を遣うという言うのではなく、普通に接してほしいということでした。
これもぜひ知っておく必要がありますね。

新川さん、そしてご参加いただいたみなさま、そして美味しいランチを出してくださった「めぐたま」さんありがとうございました。

M-STEPテキスト
写真は新川てるえさんが理事長を務めるNPO法人M-STEPが発行している「子連れ再婚(ステップファミリー)支援者向け養成講座テキスト」。

ステップファミリーの基礎知識、ステップファミリーFAQ、当事者の声などがまとめられています。
M-STEPテキスト?
テキストについてのお問合せはこちらをご覧ください。

現在M-STEPでは再婚家庭の親へのアンケート、再婚家庭の子どもへのアンケートを実施しています。
こちらもぜひご協力ください。

連日猛暑が続いております。
熱中症対策には水分そして塩分をしっかりとって、不調を感じたらとにかく
体を冷やすことが大事だそうです。
お気を付けてお過ごしください。