渋谷区にゆかりのある作詞家・作曲家と渋谷区青少年吹奏楽団定期演奏会

今日は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて
渋谷区青少年吹奏楽団(略して「シブスイ」)の第35回定期演奏会がありました。

シブスイ定期公演

「シブスイ」は年間を通じて「くみんの広場」や「新成人を祝う会」や
「長谷戸音楽まつり」等の舞台で演奏をしており、私もいつもできるだけ
聴きに行っています。
特に毎回趣向を凝らした定期演奏会は私も含めて楽しみにしている
人はたくさんおられるかと思います。

現在団員は小学校5年生から高校3年生まで約50人。
今日は卒団生やゲストも参加の演奏会、さくらホールいっぱいに
伸びやかな音が広がりました。

シブスイのみの演奏、ゲストの広尾ジュニア合唱クラブの
かわいらしい歌声と共に、オペラ歌手の方の透明感あふれる
しっとりとした歌声と共に、そして臨場感あふれるナレーションと
楽団との演奏ともありました。
ナレーションとの演奏はミュージックファンタジー「ごんぎつね」。
切ない「ごんぎつね」のお話と物語のシーンが目に浮かぶような音楽、
そして「ごん」に扮した少年の演技とで、様々な角度から
楽しめる舞台となりました。

”渋谷区ゆかりの曲”も3曲演奏されました。

みなさんもご存知の童謡が、実は渋谷区にゆかりの
作曲家や作詞家だったりします。
本日演奏会で聴いた3曲の作詞家や作曲家の先生を
いただいたプログラムを参考にみなさまにもご紹介しますね。

「ゆうやけこやけ」
作曲:草川信先生は渋谷区長谷戸小学校で大正6年〜昭和2年まで
10年間音楽教師を務めておられました。
ほかにも「ゆりかごの唄」「どこかで春が」「春の歌」「汽車ポッポ」等の
みなさんがご存知のたくさんの童謡を作曲しました。
長谷戸小学校の入口には「ゆうやけこやけ」の歌碑があり、夕方には
「ゆうやけこやけ」が流れます。

「めだかの学校」
作曲:中田喜直先生は恵比寿生まれで幼少期は加計塚小学校に2年間通学していました。
『ちいさい秋みつけた』『めだかの学校』『夏の思い出』などの童謡のほか、
器楽曲や日本全国の校歌等の作曲もされました。
渋谷区長谷戸小学校の校歌も中田喜直先生の作曲です。
恵比寿4丁目には中田喜直先生の住居跡があり、その前には
「景丘ちいさい秋公園」があります。

「春の小川」
尋常小学校唱歌として作られました。
作詞:高野辰之先生がかつて渋谷区内に流れていた自宅近くに流れる「河骨川」を
お嬢さんと見て作ったと言われているそうです。
小田急線代々木八幡駅近くの線路沿いに歌碑が建てられています。

どの曲もその昔、渋谷区にあふれる自然やのどかな風景などから
作られた曲なのでしょう。
こうした童謡を通して、渋谷区の昔も伝えて行きたいですね。

さて、シブスイの定期演奏会はアンコールはお囃子っぽい曲で会場を沸かせ、
最後は会場のみなさんが手拍子で素晴らしい演奏会となりました。

団員のみなさん、関係者のみなさん、ステキな演奏をありがとうございました。

渋谷区青少年吹奏楽団では団員募集中です。
お問合せ:長谷戸社会教育館 03-3463-8061