ホームヘルパー講座第7日目

さて、ホームヘルパー講座第7日目。
残すところ、スクーリングはこの日をいれてあと2日。

この日の実技は「排泄介助」、実技は最後の日となりました。

この頃には通信教育の課題の結果も無事にクリアし、
実習に向けての準備は着々と進んでいました。

7日目のT先生の講義は色々と経験談を入れて
わかりやすくて本当におもしろいんです。
この日は「排泄の介助」でした。

この「排泄」については
「実際、自分がそうした介護をする立場になったらどうなっちゃうかしら?」
とちょっぴりどきどきです。

「排泄」は体の中にたまった不要物を体の外に出すこと、そして
生命を維持する上で、重要な行為であり、繰り返し行われることです。

注意点は
・相手に精神的苦痛、羞恥心を感じさせないよう、言動には注意し、
手際良く介助する。

・残存機能を生かすようなケアを行う。

・感染症に注意を。

・一回一回のケアを大切に。

ということではじまりました。

普段、当たり前のように排泄をしていますが、高齢になると
通常、機能する体が機能しなくなります。
排泄物が出ることによって、次の食べ物を食べることにつながるのですから
喜ばしいことですよね。

これまで今回のスクーリングで教えていただいた先生方から
「介助をしていて排泄物が出てよかった、
と心から思えるようになったら
ヘルパーとして一人前」
と度々言われました。

更に排泄の「不潔行為」の話になりました。
この日、T先生から認知症の方の「不潔行為」の他、
様々な行為のお話を聞きました。

印象に残ったのは、
認知症の人の感情は研ぎ澄まされているんだそうです。
だからこそ、一人の人間として係わっていくということ。

認知症の人の行為にはそれぞれ理由があるということです。
その理由をきちんと理解して、利用者の残存機能を考慮して、
そうした行為をしなくなるように本人が納得するよう工夫すること。
そして家族へ助言をするんだそうです。

例えば、スリッパをトイレにしてしまう人がいらっしゃったとすると、
その方は遠い昔、和式トイレ使っていたことを
思い出して、スリッパに用を足してしまうことがあるそうです。

そんな時は、その人が子どもの頃からつかってきた
漢字や平仮名は覚えているでしょうから、
スリッパの所から
    「→ おトイレはこちら」
という紙で誘導すると解決することがあるそうです。

そんな例を聞きながら認知症だった今は亡き祖母のことを
思い出しました。
もしこうした知識があったら、祖母に対してもっと
色々できたでしょう…。

さて、排泄の授業のあとはレクリエーションでした。

それぞれグループになり、下記のケースでゲームの内容を
考えてみんなで実際にやってみるというもの。

・視覚障害
・認知症
・聴覚障害
・四肢麻痺

「しりとりゲーム」、「グーパー挙げ下げゲーム」、「絵合わせゲーム」、
「伝言ゲーム」といったゲームを考えてワイワイ楽しい時間となりました。

レクリエーションにも気をつけるポイントをいくつか学びました。
こうした点は今後演奏で施設におじゃまするときにも
役立ちますね。

非常に濃い授業となった7日目が終了しました。