いつも有難うございます、岡田マリです。
これまで度々渋谷区子育てネウボラについてご紹介してきましたが、
いよいよ8月2日(月)にオープンすることとなりました。
住所は渋谷区宇田川町5-6
エントランスを入るとこんな大きな階段とその横の素敵な書庫が広がります。
ネウボラとはフィンランド語で「ネウボ」が相談・アドバイス、「ラ」が場所という意味です。
お子さんを授かった時から18歳くらいになるまで切れ目のないサポートをしていくという「ネウボラ」事業。
施設には中央保健相談所、子ども家庭支援センター、子ども発達支援センター、教育センター、子育て広場などが入っています。
こうした相談機能の事業所が1カ所にあると連携しながら、より細やかな対応につながります。
実は「ネウボラ」は議員になって2年目、2008年に文化都市交流でトルコ、フィンランドに行ったときに初めて耳にしました。
フィンランドは主に教育関係を中心に、国家教育委員会 (National Board of Education) やヴィヒティ市のクオッパヌンミ総合学校を訪れ、また当時のフィンランド日本協会の会員でフィンランドで子育て経験のあるみなさんと意見交換をし、主に教育、特別支援教育などについてお話を伺い、その後渋谷区でも特別支援教育については大きな影響をうけたのですが、実はその2008年時点で「ネウボラ」についても現地で話を聞いていました。
当時のレポートには下記のの内容が記されていました。
「子育て支援についてフィンランドでは出産前から充実している。
・地域の保健センターでは妊婦のときから健康診断とカウンセリングを受けることができ、記録をつけていく。子どもが生まれてからも新生児の診断はもちろん、引き続き担当者のカウンセリングや母親の健康診断がある。この検診制度は母親にとって大変安心できるという声を聞いた。この記録は子どもの成長と共に担当者とともに引き継がれていく仕組み。
・ 出産時にはマタニティーパッケージがプレゼントされる。このパッケージはベビー服やおもちゃなど新生児が生まれて役立つもので、親はそのパッケージを楽しみにしている。
・ フィンランドでは産休と育児休暇が263日で、国から補助金が支給される。育児休暇の158日は父親、母親のどちらがとってもよい。育児休暇は子どもが3歳になるまで延長が可能。この間は無給ではあるが、育児休暇を取った母親の社会復帰の受け入れは義務である。また子どもは17歳になるまで、児童手当を受けられる。一人目は毎月100ユーロ、二人目は110.5ユーロ、3人目は131ユーロといった具合だ。
・そして公共の交通機関ではベビーカーを押している父親もしくは母親は運賃が無料である。街ではベビーカーを押して交通機関のバスやトラムを待っている人をたくさん見かけた。」
と書かれていました。
日本の行政の仕組みは完全に縦割りなので、当時は保健所、子ども家庭部、教育委員会が連携をして子育て支援を一つの線としてサポートする仕組みというのはとてもハードルが高いように思われ、また担当者が産前からお子さんが18歳になるまでサポートするという取組みにもただただ驚き、フィンランドの理にかなった子育て支援が夢のように感じました。
渋谷に戻り、まずはじめに子育てカルテの導入について議会で提案をし、進みだしました。
その後渋谷区では渋谷区独自にネウボラ事業を進めて、今回その拠点となる施設が完成したわけです。
場所は旧神南庁舎跡地になります。
8階建ての建物で施設内を写真と共にご紹介します。
1階:エントランス
2階:coしぶや/ カフェ・アトリエ /「プレイグラウンド(遊びの広場)」
coしぶやの開館時間
(月)(水)(木)(金)(日)9:00 – 17:00
(火)9:00 – 12:00
*火曜日の午後、土曜日、祝日はお休みですのでご注意ください!
3階:coしぶや/ 子育てひろば
4階:中央保健相談所(事務室/ 栄養指導室/歯科保健室)
4階から6階は中央保健相談所:妊娠中から出産、子育て期の相談窓口として、地域の担当保健師や歯科衛生士、栄養士が、安心して出産、子育てができるようサポート。
また区民のみなさんの健康保持増進にむけて各種健診・相談や健康づくりに係る講座・教室を開催します。
5階:中央保健相談所(健診受付/講堂)
6階:教育センター(教育相談、就学相談)/ 中央保健相談所
7階:子ども発達相談センター
8階:子ども家庭支援センター
屋上
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https://co-shibuya.reserve.ne.jp/sp/index.php?
渋谷区ネウボラHPは8月2日にオープン予定です。