フランシス・ベーコン展@松涛美術館

4/26現在、緊急事態宣言発令のため
2021年 4月27日(火)~ 5月11日(火)は臨時休館期間となりました。
*休館期間は延長の可能性がありますので念のため松濤美術館のHPをご確認ください。
https://shoto-museum.jp/exhibitions/190bacon/

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いつも有難うございます、 岡田マリです。
渋谷区松濤美術館では本日4月20日から6月13日までフランシスベーコン展が始まりました。

当初は昨年10月に予定されていたのですが、約半年遅れての開催となりました。
実は何人かの方々から「フランシス・ベーコン展」について問い合わせやお声をいただいていたので、今回は展覧会会場入口の年譜をじっくり読んで作品を観ました。

フランシス・ベーコンの作品はどちらかというとムンクの叫びのようなイメージで、どこか人間の恐れや精神面を表現したような印象がありました。

フランシス・ベーコン(1909-1992)は20世紀を代表するアイルランド生まれ、英国を拠点として活躍した画家です。
15歳で学校を去り、絵の勉強を正式に受けたわけではなく、人生に関するほとんどのことを「苦しい実社会の大学」の中で学びながら、1945年に画家としてデビューをし、1992年、82歳で生涯を終えました。

アトリエの近所に住んでいた縁で、1978年から様々な仕事を引き受けていた隣人のバリー・ジュール氏はフランシス・ベーコンが制作活動を励んでいたリース・ミューズ7番地のアトリエから生まれた1,000点を超えるドキュメントが亡くなる直前に本人から贈られました。

新しい情報に貪欲で、多くの書物、新聞を読み、映画を愛し、三島由紀夫、黒澤明、三船敏夫、版画家の浜田知明などもフランシス・ベーコンにとって重要な存在だったそうです。

写真上のドローイング作品の写真の人物、世紀のあらゆる人々の姿にはミック・ジャガー、グレタ・ガルボ、エルヴィス・プレスリー、ジョージ5世、シャルル・ド・ゴール、ケネディ兄弟、リチャード。ニクソン、ヒトラー、ナチ党の幹部など歴史的な場面、当時報道されていた人物たち、そして自分自身の写真へのドローイング。

スポーツ選手はじめ肉体の写真のドローイングなど、フランシス・ベーコンの頭にインプットされた情報が作品としてアウトプットされていくその両面を観ることができる展覧会でした。

油絵作品はピカソっぽい?というものなどもあり、初期の油絵や水彩画は本人によって破棄されたものもあったそうです。
パトロンに支えられながら、多くの葛藤と戦いながら描いた作品を年譜と共に観ているとまるで映画のようにドラマチックな人生が垣間見えました。

図録の中のバリー・ジュールからフランシス・ベーコンへの約30ページにわたるメッセージは、まるで小説のようで読み応えがありました。

今回松濤美術館では「フランシス・ベーコン展」は毎週(土)、(日)、祝日、最終週の6月8日(火)~13日(日)はご予約が必要となります。

6月13日まで開催しています。

入館料:一般1000(800)円、大学生800(640)円、
高校生・60歳以上500(400)円、小中学生100(80)円
*( )内は渋谷区民の入館料
*土・日曜日、祝休日は小中学生無料
*毎週金曜日は渋谷区民無料
*障がい者及び付添の方1名は無料
休館日 月曜日(ただし、5月3日は開館)、5月6日(木)

松濤美術館のHPはこちらです。
https://shoto-museum.jp/exhibitions/190bacon/

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。