日本はもちろん、世界どこで見ても同じ形に見える「月」。
留学していた頃、今のようにスマートフォンやパソコン、ファックスも無く、国際電話もうんと高い時代、バミューダ人のルームメイトとホームシックになっては
バミューダのこと、日本のことを月を見ながらお喋りをしました。
「日本では月に兎がいるのよ」と目を凝らして見ていたのも良い思い出です。
今でも「月」は日本で見ている同じ月を何時間か後には遠く離れて住む
友人たちも同じ月を見るものとして、私にとって特別です。
そして今回、松涛美術館
で開催されている「月 − 夜を彩る清けき光」展で
時代を超えた「月」の作品を見てきました。
「月」を7つのテーマに分け、展示されたたくさんの絵画や工芸品。
広重の浮世絵の「名所江戸百景」では美しい青空に浮かぶ月、
月夜に照らされた人々の様子と江戸の風景にタイムトリップ。
鎌倉時代の仏画、三日月や兎のいる満月を手にしている月の神様「月天」、
「竹取物語」の絵巻の絵画、安政4年の暦として刊行された「太陰太陽暦」、
武具や工芸品にも月が素材として散りばめられた作品の数々です。
「月―夜を彩る清けき光」展は11月20日まで。
会期:2016年11月20日(日)まで
入館料:一般1000円(800円)、大学生800円(640円)、
高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料。
※障がい者とその付添の方各1名は無料、入館の際に障がい者手帳等を提示。
※金曜日に入館される渋谷区民は無料。入館の際に住所のわかるものを提示のこと。
※土・日曜日、休日、小中学生は無料。
休館日:10月11日(火)、17日(月)、24日(月)、31日(月)、
11月4日(金)、7日(月)、14日(月)
今回から「こどものためのガイド」もあります。
ぜひ松涛美術館でお月見をお楽しみください。
11月14日はスーパームーンの日だそうです。
この日が更に楽しみになりそうです。
2017年松涛美術館公募展のお知らせはこちらです。
搬入は平成28年12月17,18日。