心臓病の子どもの集い「こぐま園」40周年

5月から新しい「福祉保健委員会」所属になりました。
今回初めて所属の「福祉保健委員会」は福祉部そして
健康推進部(保健所)の所管です。
障害者福祉、高齢者福祉、妊婦、乳児、衛生関係等と非常に幅広く、現在
管内施設の視察を行っていますが、これまで行ったことが
なかった施設も多く、追ってみなさまにお伝えいたしますね。

そんな中で心臓病の子どもの集い「こぐま園」の40周年記念の会に
お招きいただき行って参りました。

国立循環器病研究センターのHPによると心臓の壁に小さな穴があいているなども含めると
先天性の心臓病の赤ちゃんは、年間およそ1万人、100人に1人の割合で生まれているそうです。
今では医療の進歩で、その多くは、手術で治せるようになりましたが
生まれつきの病気としては大変頻度が高いそうです。

「こぐま園」は40年前、重症の心臓病児をもつ2人のお母さんが
出会ったことからはじまりました。
健康児の中では体力的についていけないお子さんに、お友だちと遊ぶ中で大切な幼児期の
発達をさせたいと願い、仲間によびかけ「子どもの集い」をもったのが
はじまりだったそうです。
それから40年、活動場所は今では代々木に落ち着いたものの、
渋谷区内で何度か変わり、補助金も東京都から渋谷区に移り、
そうしたご苦労もたくさんあった中で、多くのみなさまのご協力により
卒園児は250名を超えたそうです。
心臓病のお子さんを育てる中で、多くの不安を抱きながら同じ病気と
たたかっている保護者、そしてお子さん同士と園で交流でき、
一緒に遊べるというのは心強いことでしょう。

この40年間で心臓病の治療、手術も大きく進歩し、今では病状によっては
1歳くらいでも手術ができ、その後は学校生活、運動も可能になるとのこと。
しかし、大人になっても入退院を繰り返したり、ペースメーカーを入れ替えたり、
肝臓や腎臓が悪くなるという合併症がでたりするため、5年、10年、15年後も
検査する必要性もあるそうです。

「こぐま園」では40年間で54名の方が、30周年から9名の方が
天国に旅だったということです。
心よりご冥福をお祈り申し上げると共に、「こぐま園」が
これからも病気ととたたかっているお子さんと保護者の孤独を救い、
心の支えとなるよう、そして子どもたちが元気になりますように。

こぐま園