ホームヘルパー講習5日目は「食事の介護」と「更衣の身だしなみ」
を勉強しました。
この日の先生は多くの体験を元にはっきりした口調で
わかりやすく説明してくださるK先生です。
食事は生命の源であり、精神的満足でもあります。
誤嚥防止や食事介助の留意点の講義を聞いたあと、いざ実技。
どの実技でもとても勉強になるのが利用者役です。
「食事」の実技では利用者役はセロテープで口半分を貼って
練習もしました。
固形の食べ物はとても食べにくく、ゼリー状のものも
なかなか口が開かないのでおいしく感じられません。
普段、私は何も考えずに食べています。
だけど、食べ物を口に運んで、咀嚼して、飲み込むという
こうした当たり前の行為が簡単ではないのですね…。
そういえば、先月、喉の風邪をひいて
食べても痛くて、飲んでも痛くて、喋ることすら痛くて、
と言う時、食欲がまったくなかったことがありました。
熱も高くて、結局3日間、点滴をうちながら
なんとか元気になりましたが、
美味しく食べられると言うことは健康な証だなぁ、と
実感したことを思い出しました。
食べることに対しての楽しみがなくならないように、
少しでも食べやすく細かく切ったり、「食べさせてもらっている」
と感じさせないように、食べることへの喜びにつなげることが
大切ですね。
そして午後は「衣服の着脱」。
ベッドの上での着脱と言えども、周囲の人には
着替えが見えないように、利用者の体を上手にカバーしながらの
着脱です。
利用者の尊厳を守るというのも今日の介護です。
この日のキーワードは
健康側から脱いで、着る時は患部側からという
「脱健着患」。
利用者に残存機能を十分に使って協力してもらいながらの
着脱していくことも大切です。
実技ではベッドに寝たままの状態で浴衣を着替えていきます。
最初のうちは利用者役の人の腕をムリに引っ張って
「イタイ!」
ということもありました。
何事も声がけをするということも介護では重要です。
着替えが終わったら、シワがよっていないか、確認するのも
大切なことだそうです。(床ずれの原因になります)
いやぁ、介護というものは、テクニックはもちろん、
細やかな配慮が必要とされますね。
介護のお仕事をなさっているみなさんに敬意を表します。
実技が盛りだくさんの5日目はあっという間に終了しました。