先週の木曜日第2回定例会が終了しました。
今回から議場での席も変わり、委員会では
慣れない委員長として緊張の毎日でしたが
何とか終わりました。
その定例会の報告をした街頭活動の帰り、見かけた紫陽花の花を
思わずパチリ。
さて、今回の定例会では多くの会派から「放射性測定について」
の質問がありました。
請願では3000名以上の保護者からの
「子ども達を放射線被曝から守る為の請願」が
提出をされ、今回の定例会では誰もが着眼する項目でした。
「放射線」で思い出すのが、1990年の初めイタリアに滞在していた際に
「野菜はよーーーーく洗うのよ」と、
よく言われました。
「なぜ?」
という私の問いに
「チェルノブイリがあったから、ここでは野菜はよく洗うのよ」
と、想像しなかった返事が返ってきました。
その当時、滞在していたイタリアのその地域では
夏には子どもたちを思いっきり太陽の下で過ごさせてあげよう、
とチェルノブイリの子どもたちをホームスティに受入れる家庭もあり、
そんな子どもたちと一緒に遊んだりしながら、
それまでニュースの中の話だった
「チェルノブイリ」、「放射線」について少し身近に感じたものでした。
それから約20年が過ぎ、今回、震災後の子育てトークの会場や
メール等で多くの方から放射線についての不安や
測定についてのご意見やご要望をいただいてました。
今回のこの状況、特に、妊婦の方や子育て中の方にとっては、
毎日の生活に直結することですし、安全、危険の諸説があり、
何を信じていいかわからない不安な状態であること、
みなさんの不安はお察しいたします。
私が思っていたのは、まずは専門スタッフ中心に
きちんとしたシステム作りをし、正確な情報収集&発信を
していく必要があるということ。
渋谷区も早い段階から放射線の専門スタッフをさがしておりました。
(状況が状況ですので、放射能に関する人材などもなかなか確保
しづらかったようですが)
個人的には、幼稚園、小中学校、保育園幼稚園の校庭などの放射能値を
それぞれお測定して、安全ならきちんと
「数値が○○でしたので安全です。
安心してお子さまを通学させてください」
というような情報を、保護者の皆様に配信するべきだと思っております。
風向きなどによって変化していく数値ですので、
どれくらいの頻度や精度うんぬん、また危険度については
諸説あるという状態ではあるかと思いますが、
お子さまの安全を守るためにも、
みなさまの不安を少しでも減らすためにも、やるべきですよね。
さて、今回の第2回定例会、各会派から放射線被曝問題について
多くの質問(提案)がなされました。
それらに対して、「区としてはすでに実施に向けて動いており、
放射線量測定、調査について鋭意進める、」
という前向きの答弁ありました。
そして「子どもたちを放射線被曝から守るための請願」についても
みなさまの切実な思いは議会にも行政にも届いており、
実際、どこの会派も、請願内容については反対するところは
ありませんでした。
しかし、その請願については今回の請願の担当となった
福祉保健委員会中での本決定では採択されず「継続審議」と
いう結果となりました。
この件について私の見方を説明させていただきます。
各会派のそれぞれの理解や受け止め方があるのも事実で、
なかなかストレートに「賛成」という結果を出すのは
難しいところもあったようです。
すでに区として、請願内容にあるような測定について
動いている現状です。
ですので内容に「賛成」ではありますが、今の時点で
請願を可決させてガンガンと行政のお尻をたたくのではなく、
すでに区として主体的に始めていることを
引き続きそのスタンスを継続していくよう、
そして結果を出すように議会として審査・監督していく
ということでの「継続審議」であると考えております。
実際に区では子供たちを放射能被曝から守るために動いており、
お問合せのあった保護者からは
「保育園から検査をスタートする旨、連絡がありました。」
という連絡もいただいたりしております。
実際、6月17日(金)から区立保育園・私立保育園で採取、
測定がはじまっています。
さて、継続審議ということですので、9月の議会で
再度この件について福祉保健委員会で審議があります。
採択・不採択で一件落着となるのではなく、9月の再審議の時に
区の実際の対応状況などをチェックして、必要に会わせて改善を
要望していく等、継続審議扱いのメリットを活かしていきたいと
思っております。
その間、担当委員会ではこの件について引き続き報告聴取が続きます。
(もちろん種々の細かい要望はその都度行政に伝えて改善、
対応を促し続けてまいります。)
請願の議会採択の結果をご覧になってがっかりなさった方も
いらっしゃるかもしれませんが、みなさまの想いの「実」は
確かに行政のアクションとして反映されております。
大事なことは、みなさんの思いが最終的にどのような
カタチとなって結果となるかです。
この思いのもと、しっかりと行政の動向をチェックして
参ります。
お子さんを見えない放射能被曝から守れるのは
大人の私たちだけです。
みなさまもお気づきの点やご要望などぜひお聞かせください。