トルコの学校 - 海外都市文化交流6

イスタンブールのCOSKUN(ジェシクンと読みます)小中学校を訪れました。
ジェシクン学校

こちらが校舎です。

校舎2

え、学校?どれが校舎?
とお思いではないですか?

一見住宅のようですが、各学年、建物ごとに別れています。
写真の一番下は9月11日「海外文化都市交流 -2」のブログに書きました
起震車です。

こちらは2年生の教室が入っている建物です。
校舎
COSKUN小中学校は私立の学校です。
2週間に一度、そして毎月一回試験があるそうです。
試験は高校に入学する試験のために、足りないところを補うために
実施されるのだそうです。

興味深かったのは通常学級とはべつにIQが高い児童、生徒のための
教育があるそうです。
これはオスマン帝国時代から続く英才教育だそうです。
オスマン帝国時代も特殊能力を伸ばし、軍で活躍するため、
政治の世界で活躍するため等の英才教育があったそうです。

英才教育の児童、生徒は90名。
大学と契約をしており、契約をしている大学に入学し、
トルコの教育、文化を引き継ぐのだそうです。

さて、こちらのジェシクン小中学校は1992年にスタートしました。
そして1996年にある人が今ある校舎をまとめて寄付してくださったことから
移転したそうです。

前回の「社会発展センター – 海外文化都市交流 -5」で「ザカート」という
寄付について書きましたが、今回は「サダカ」という寄付です。

『ウィキペディア(Wikipedia)』によると
サダカを自由喜捨、ザカートを制度喜捨として区別しており、
こちらは義務ではないようです。
例えば、商業などで成功した人物が、慈善団体に自由意志でもって喜捨を
するのがサダカである。
また、さらに富裕な人物は地域共同体に対して学校などの建物をまるごと
寄付することも多い。
サダカで寄付された学校などには寄進者の名前が刻まれることはない。
それは、サダカが直接富裕者から寄付されるのではなく、観念的には
神(アッラー)に寄進され、それを皆が使える状態にしているゆえである。
だそうです。

最初は裕福な人がこれだけの住宅を購入して寄付?
と驚きましたが、イスラム教について知っていくと色々紐解かれていきます。

さて、もうひとつ興味深かったこと。

ランキング

一体この男の子は誰でしょう?
トルコ全国学力テストで1番をとったジェシクン小中学校の児童だそうです。

このように学校の入口に壁面いっぱいに功績が称えられています。

ランキング2

後に訪れたフィンランドでは学力テストの結果は学校別のランキングも作成されません。
トルコとフィンランドは対照的な学力テストのあり方でした。