ウスキュダル区の一施設、TOGEM -社会発展センターに行きました。
TOGEMは「社会的な問題を解決するところ」で
一般トルコ人から寄付されたものをまた一般トルコ人に
寄付をする”コーディネート”をしているところでした。
ここでイスラム教を少し垣間見ることになりました。
館内には寄付によって集まったたくさんの家具や洋服、生活雑貨、
米などの食糧、本、電化製品などがありました。
その場でハンドメイドされているステキなテーブルクロスや
カーテンなどもありました。
それら寄付されたものは70%が新品、30%が中古だそうです。
これらの品々は登録し、区の審査を受けた12,300家族のところに
寄付されたり、バスの移動幼稚園の園児たちに文房具が寄付されます。
こちらはソファーをリフォームしている職人さん。
古着のお洋服にアイロンをかけて新品同様にしているアイロン職人さん。
古着は洗濯 → アイロン → きれいにたたむ → バーコード
とう経過を経て、新品のように生まれ変わります。
まるでお洋服屋さんの店内ですが、TOGEMの一室です。
上でアイロンをかけられた古着のお洋服も新品のお洋服も
わかりません。
こちらはリフォームされた愛らしい棚です。
こちらはテーブルクロスなどの雑貨です。
クッションなどの小物です。説明をしてくださったのはネリーさん。
館内にはネリーさん筆頭にたくさんの女性が働いていました。
これらの品々はバーコードによって全て管理されています。
なんとこのバーコードは、たとえばこのシャツが誰から寄付され、
そしてどこに寄付されるか、までもの情報がわかるそうです。
バーコードがついたら巨大な倉庫にいきます。
つい最近は10万冊の本が刑務所の図書館に寄付されたそうです。
なぜトルコではこんなにたくさんの品々(それも新品のものが多数)が
寄付されるのかというと、イスラム教の5行のひとつに
年収の2.5%を寄付するという義務があるからだそうです。
この義務というのはイスラム教の五行の一つの、「ザカート」と
呼ばれているものだと思うのですが、
『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「ザカート」は困窮者を
助けるための義務的な喜捨。制度喜捨あるいは救貧税とも訳される。
ザカートの本来の意味は「浄め」。
だそうです。
「ザカート」の寄付の使途は貧しい人たちへの寄付だそうです。
後日詳しくご紹介する私たちが訪れたウスキュダルの学校も
このような寄付で建てられていました。
ヨーロッパでもアジアでも南米でも世界どこに行っても、
その国の文化や生活は宗教の影響が大なり小なりあります。
今回のトルコもイスラム教が様々なところでキーになって
いました。
また次回に続きます。