渋谷区議会第2回定例会が終了しました。
今回は新型コロナウイルス感染症に関連する補正予算、所属する福祉保健員会では介護保険保険料の減免について、新設の特別養護老人ホームについてなどを審議、また所属する交通公有地特別委員会では「羽田空港新飛行ルートの再考を国に求める意見書」を決議しました。
羽田空港新飛行ルートの運用が3月29日から開始されました。
渋谷区上空ではA滑走路、C滑走路の2路線(高度約900メートルから600メートル)の飛行ルートが南風時の15時から19時までの実質3時間程度飛行が始まりました。
新飛行経路の詳細https://www.mlit.go.jp/koku/haneda/international/pdf/20191216_05-1.pdf
国土交通省のホームページによると「飛行経路の増便については2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催のためには、羽田空港の機能強化・国際線増便が必要不可欠」との理由から増便計画が始まりました。https://www.mlit.go.jp/koku/haneda/news/2019080803.html
これまでも渋谷区議会から
平成28年6月22日に国土交通大臣あてに「羽田空港新飛行経路案の安全上の課題等に関する意見書」https://www.city.shibuya.tokyo.jp/gikai/kaigi_kekka/ikensyo/2016062201.html
平成31年3月26日に「羽田空港増便による都心低空飛行計画の見直し等を国に求める意見書」を衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、国土交通大臣あてに。https://www.city.shibuya.tokyo.jp/gikai/kaigi_kekka/ikensyo/2019032601_00001.html
平成30年10月22日には「羽田空港の機能強化に伴う新飛行経路案に関する要望書」を国土交通省あてに提出してきました。https://www.city.shibuya.tokyo.jp/gikai/kaigi_kekka/yosei_yobo/2018102201_00001.html
そして今第2回定例会では継続審議となっていた請願が全議員によって採決され、下記の意見書の提出が議決されました。
新型コロナウィルス感染症の影響で訪日外国人が大幅に減り、また東京2020大会が延期、そんな中で運航が始まりましたが、地域の区民のみなさまからの不安の声が寄せられていました。
意見書の内容は
「羽田空港新飛行ルートの再考を国に求める意見書
国は本年3月29日より、国際線の増便を主な目的とした羽田空港新飛行ルートの本格運用を開始している。
しかし、現在、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、東京2020大会が延期になるなど、国際便が大幅な減便となっている中、渋谷区民から「騒音がひどすぎて、窓も開けられない。」「落下物が心配だ。」といった苦情が多数寄せられている。
こうした状況を鑑み、6月3日に国土交通大臣は、羽田空港新飛行ルートの固定化を回避するための方策を早急に検討するため、有識者及び専門家による検討会の立ち上げを表明した。
よって、引き続き、渋谷区議会は国会及び政府に対し、区民の不安を解消するため、羽田空港新飛行ルートの固定化を避ける取り組みを早急かつ具体的に再考するよう国に強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年6月17日渋谷区議会議長名衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
国土交通大臣 あて」
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/gikai/kaigi_kekka/ikensyo/2020061701_00001.html
今回は意見書についてのご報告でした。
今後もこのブログで議会のご報告をしてまいります。