助産師さんによる性の健康講座に参加しました

3月のことですが、助産師さんが開催する勉強会に参加しました。

前半は低学年向けクラスで「からだのはなし・いのちのはなし」、保護者向けミニ講座
参加者は小学生と保護者のみなさん。
低学年の会では2、3年生の男女、4年生の男の子そして保護者のみなさん、みんなで色々な側面から考えました。
「男」と「女」の性別だけでなく、自分の性別に違和感を感じている人、自分が思う性別とちがう人、どちらの性か見ただけではわからない性的少数者(LGBT)について、赤ちゃんはどうして生まれるの、いのちの大切さなど手作りの紙芝居やクイズ形式、お人形などを使ってわかりやすく学びました。

後半は4年生から6年生の女子と保護者を対象に「すてきな大人になるために 自分のからだとどう付き合ったらいいの? からだのこと こころのこと なんでもトーク」というテーマで女の子がこれからどんなふうに大人になっていくかかしら?自分を大切にするってどうしたらいいの?ということをみんなで考えました。

先生の教え方は手作りの紙芝居などを使用し、子どもたちにわかりやすくポイントをしっかりとらえているとともに、子どもたちはみんな熱心に講座に参加していました。

会場には小学生から中学生におすすめの図書を会場に用意してくださり、先生が親御さんとの質疑応答の時間帯には子どもたちはこれらの本を集中して読んでいました。

また親として子どもにどのように伝えていくか、など保護者のみなさんも熱心に聞いてました。

渋谷区議会では平成28年3月議会で「子どもを性の対象にすることを容認しない法改正を求める意見書」「アダルトビデオ出演等の強要の防止及び被害者の救済に関する法整備を求める意見書」を渋谷区から国へ意見書を提出しました。

「着エロ」「ジュニアアイドルもの」「JKビジネス」など子どもたちが性的犯罪被害に遭わないよう児童福祉法第34号の改正の要請、また渋谷駅や原宿駅周辺などでスカウト、撮影、アダルトビデオの制作の実態が急増し、国への法整備を求めました。

きっかけは平成28年1月渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>を利用されている女性団体のみなさんとの懇談会の際にスカウトによりアダルトビデオに出演強要された被害者のサポートをしているNPOの方から実態を聞く機会があり、こんなことが渋谷駅や原宿駅周辺で起こっているのかと愕然とするととに、「着エロ」「JKビジネス」などで子どもたちが性的犯罪被害にあっているという実態も知りました。
何かできることはないかと、渋谷区から国への意見書の提出の提案に奔走し、警察との協力、看板やオーロラビジョンでの呼びかけ等動いてきました。

また、厚生労働省のデータから梅毒の報告数は年々上がっています。
特に15歳から19歳、20歳から24歳は女性の報告が多いというのが現状です。
厚労省 エイズ・性感染症の近年の発生動向

福祉保健委員会の資料の中でエイズ・性感染症事業の実施状況の検査人数は約40パーセントほど増となっていました。

現在、子どもたちを取り巻く環境の中で、インターネットなどを通して性についての情報は身近にあります。
被害者、加害者にならないよう、正確な知識や問題への対処方法を学ぶ機会は重要と実感しています。

先生はにんしんにまつわる全ての「困った」、「どうしよう」に寄り添う「にんしんSOS東京」で相談活動もされています。
たくさんの相談を受けた経験から少しでも子どもたちに正しい性について理解してほしいという思いから、こうした勉強会を開催してくださいました。

子どもたちが自分の身を守るためにも、加害者にならないためにもこうした性教育に関するしっかりとした知識、情報の大切さを実感しました。

貴重な講演会にお声をかけてくださりありがとうございました。