4月19日は「よういくひの日」、養育費について一緒に考えてみませんか?という
NPO法人Wink主催によるキャンペーンイベントが4月20日に開催されました。
会場1Fではポスターや写真が展示されており、講演会は地下で開催されました。
テレビの取材も入り、たくさんの方々が来られました。
10年間分の写真はたくさんの思い出が詰まっています。
今回で10年目になるこのイベントはラストステージでもあり、
盛りだくさんの内容、私はそのひとつで応援講演をさせていただきました。
養育費について色々調べていくうちにとても考えさせられました。
養育費は2割しか支払われていないという現状があります。
ご参考までに渋谷区における平成22年の婚姻件数は1,952件、離婚件数は415件。
日本全国では婚姻件数は91,196件、離婚件数は26,335件。
23区では婚姻件数68,035、離婚件数は18,868件。
(東京都福祉保健局のHPより)
離婚して養育費が払われいなくても
「もう係りたくない」ということで
諦めてしまうということが多々あるようですが、未払いによって
『子どもに会えないのに何で養育費払わなきゃいけないの?』
『養育費払わないのに何で子どもに会わせなきゃいけないの?』
とお子さんにも寂しい思いや悲しい思いをさせてしまうことにもなります。
NPO法人Winkの代表の新川てるえさんは養育費は子どもの権利であり、
養育親が自分都合で放棄してはいけないものだと思い、
この活動をスタートさせたそうです。
この「よういくひの日」10年計画で
・支援者に問題定義
・当事者の啓発
・社会への啓発
・払わない親の啓発
とそれぞれのステージを踏んできました。
10年間続けるということは並大抵のことではなかったと察します。
そしてこの10年の間で民法が改正されて、養育費と面会交流の
取り決めの責任が記載され、この春から離婚届けに
取り決めの有無の記載欄ができました。
海外の離婚の連れ去りを規制するハーグ条約に日本も批准し国内法が
少しづつ見直されつつあります。
養育費問題に取組んできたこの10年間で確実に状況は前進しています。
新川さんはじめ、スタッフのみなさんに心から
「おつかれさまでした」と拍手を送り、
また新たな一歩を踏み出していっていただきたいと心から願っています。