心のバリアとパン食い競争

代表質問のあと、気が抜けたのか、また体調を崩しダウン…。
体力には自信があったのですが、今後はムリせず行動するようにします。

さて、ちょっと前のことですが、11月23日の勤労感謝の日、西原スポーツセンターで
渋谷区障害者団体連合会主催の第22回「かがやこう愛と希望の運動会」
が開催されました。

今回、開会式は来賓という立場で出席させていただきましたが、
実はこの運動会は今年で3回目。
例年、ある団体のみなさんの中に参加させていただいていました。

その開会式に出席しながら初めてこの運動会に参加させていただいた
一昨年のことを思い出しました。

今年はすでに知り合いもたくさんできて、開会式の後はみんなと一緒に
ワイワイやっていました。
しかし、実は3年前、初めて運動会に参加したときは
「こんなにたくさんの障がいを持った方が渋谷区にいるなんて?!」
と正直驚きました。

最初はどのように接すればよいのかわからずとまどいました。
そんな私の私の周りにはみんなが集まってきて

「なまえなんていうの?」

「いっしょにやるの?」

「ホワイトバンドやってる?」そう言いながら
ホワイトバンドを見せてくれる女の子。

みんなストレートに質問してきました。

ふと、わたしは自分がエイリアンになったような気がしました。

「なんだろう、みんなのこの素直さ…。
なんてきれいな心を持っているんだろ。
それに比べてわたしは気取ちゃって。
わたしがみんなに壁を作っているんじゃないかしら?」

そのうちパン競争がはじまり、私たちは列になって出番を待っていました。

「ぼくはカレーパンとるんだ」

「パン取るときは、くちびる使うとかんたんにとれるんだよ」

「わかったー、そうやってみるよー、
あ、じゃあ、あたしはあんぱんとってみるね」

そんなことを話しながら順番を待っているうちに、少しずつ心のバリアが
低くなっていくのを感じました。

ついに番がまわってきてパン食い競争スタート。
わたしはパンがなかなか取れなくてモタモタしました。
そしたらすでに取った子たちが来てくれて、とり方を教えてくれました。

そして…

やっとあんぱんが取れました。

その瞬間、みんなと大喜びしてはしゃいでいるわたしがいました。

とっても短い時間だったけれど、この日のみんなとの触れ合いは
わたしの心が洗濯されて、心のバリアが少しだけど崩れた日でした。

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それが2年前の出来事でした。

それ以来、”障害者”の”障害”はわたしたち健常者が作っているのでは
ないか?と感じてなりません。

”バリアフリー”のまちづくりと言われてますが、まずは私たちが
「心のバリア」を取り除くことも必要だと思います。
そのためには、もっともっと障がいのある人たちと接する機会がないと
「心のバリア」は崩せないでしょう。

これは今後の大きな課題です。

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この日の運動会の会場はちょっぴり寒かったのですが、みんなの笑顔と
やさしい気持ちに触れて、心はぽかぽかと暖かかった運動会でした。

今年参加してみて、実行委員、親の会、体育協会、民生委員、
区の職員のみなさんの大きな支えがあっての運動会ということを
知りました。
みなさんお疲れさまでございました。
ありがとうございました。

来年も楽しみにしています。